顧客がそのブランドをイメージする際に、頭に思い浮かべるもの。これをブランド資産といいます。短期、長期にかかわらず、商品の売上や企業のイメージに直結するとして、ブランド資産はとても大切な経営資源です。
ブランドの要素には名前やロゴ、キャラクターなどがありますが、パッケージデザインにはそのほとんどの要素が入っています。
そのため、強いブランドイメージをつくるには、パッケージデザインの工夫が欠かせません。今回は、強力で魅力的なブランドイメージの作り方をパッケージデザインの「色・容器・模様・ロゴ」の観点から解説します。
優れたパッケージをつくれると、強力な差別化となり、価格競争の回避、プロモーションコストの削減など、良いことばかり。成功例もいくつかピックアップしています。ぜひ読んでみてくださいね。
①色でブランドを印象付ける
かの有名なマクドナルドのフライドポテト。上の画像のように赤と黄色の組み合わせを見るだけで世界中の人々が「あれ、マクドナルドのポテトかな?」と思ってしまいます。
色としては、容器の赤色とポテトの黄色がブランド資産として強力で、その組み合わせがブランドアイデンティティーとなっています。
②個性的な容器の形でブランドイメージをつくる
強いブランド資産として残っているパッケージデザインの多くは、シンプルなデザインです。昔から変わらない部分をもちながら、少しずつ時代に合わせてデザインを進化させ、新鮮さを失わないような努力をしています。
その結果、多くの人がシルエットだけで商品を連想できたり、ブランドを言い当てたりすることができるように。もちろん、商品そのものを良くしていく努力も欠かせませんね。
③目を引く模様デザインでブランディングする
模様デザインがブランドアイデンティティーになっている例も少なくありません。
例えば衣料品の高級ブランド「ルイ・ヴィトン」や「グッチ」などは、その模様を一目見ただけでわかりますよね。模様があるだけでそれだけの価値があるかも、と感じてしまいます。
消費者はその模様から連想されるブランドイメージに対してもお金を払っているのです。
④唯一無二のロゴでブランドアイデンティティを獲得する
パッケージデザインの中でもロゴデザインは、企業イメージを視覚的に印象づけ、消費者にわかりやすく示す効果的な手段です。他社との差別化がしやすく、企業が大きくなるにつれロゴのインパクトは大きくなります。
特に車のメーカーなどはロゴがとても重要です。車を見ただけでメーカーを当てられる人は意外と少なめ。同じ車の中でも”メーカー”を主張し、安全性や機能性、高級感を演出するように、モノに箔を付けるのもまた、ロゴデザインの大切な役割です。
まとめ
本記事では、ブランドイメージを形成するためのパッケージデザインを「色・容器・模様・ロゴ」の観点から解説しました。
どの要素も大切ですが、まずはひとつに絞ってシンプルに、パッケージデザインを決めていきましょう。
ちなみに、ロゴに使われる色は「青」が一番多いようです。パッケージの色がもつ効果について気になる方は、こちらもあわせて読んでみてくださいね。
私たち第一包装資材は、これまでさまざまなパッケージデザインを提案してまいりました。
下の画像はその一例です。機能面とブランド面のバランスを意識し、長期的な売上も期待しています。
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