商品の包装に使われるパッケージ。パッケージの色すなわち「パッケージカラー」は、商品に対するイメージを決める重要な要素です。
モノごとの特徴やメッセージ性を捉えた配色をすることで、消費者に「手に取ってみよう」と思ってもらえる可能性が高まります。
この記事では色彩がもつ心理効果と、包装パッケージのカラーがもつ購買意欲に対するインパクトについてまとめました。
包装パッケージを作るときのヒントが得られると思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
商品イメージが購買意欲に及ぼす影響
パッケージあるいはパッケージカラーは、製品の全体的なイメージや、価格帯、中身へのイメージ、さらには購買意欲など、さまざまな要因に対して影響を及ぼしていると言われています。
しかしここでは「色のもつインパクト」をお伝えする前に、どんな「商品イメージ」が購買を促進させるのかを説明しなければいけません。
理由としては、色を含めたパッケージに対する印象が「商品イメージ」を決め、商品イメージが「購買意欲」を掻き立てているためです。
商品イメージは、食べ物の例で言うと「なじみ深さ」「高級感・洗練感」「奇抜性」の3つの商品イメージに分けられます。
なじみ深さ
「なじみ深さ」を醸し出すパッケージは、多くの食品において一般的・典型的なパッケージです。そうした典型的なパッケージは、商品の中身に対しても「なじみのある間違いのない味」として感じさせやすいプラスの効果があります。
つまり「なじみ深さ」は、商品の品質保証として機能していると考えられます。
高級感・洗練感
「高級感」は「風味」を感じさせやすいことが明らかとなっています。これは、パッケージに対するエレガントなイメージが、商品の中身に対してもより格調高いイメージを与えているということができそうです。
高級感を感じさせるようなパッケージは、他製品とのイメージの差別化を図ることに一役買ってくれるでしょう。
また、パッケージに対する「なじみ深さ」と「高級感」は購買意欲を高めるという傾向が見られています。
つまり、「なじみ深さ」「高級感」は性質が異なったものではありますが、商品の中身に対する魅力を高めており、購買も促進されるものだと言うことができそうです。
奇抜性
一方で、「奇抜性」が購買意欲に及ぼす影響は、負の影響であることが示されています。
“奇抜だから”手に取られやすくはなっているものの、それをカートに入れる可能性は下がってしまっているのでしょう。
パッケージカラーがもたらす影響・作り上げる商品イメージ
食品における商品イメージ「なじみ深さ」「高級感」「奇抜性」と各色の関係を検討してみましょう。ざっくりとまとめると次のようになります。
- なじみ深さを感じさせる色〜「白」「茶」「赤」
- 高級感を感じさせる色〜「青」
- 奇抜性を感じさせる色〜「紫」
確かにスーパーの中を眺めてみると、なじみ深さを感じさせるような「茶」「赤」を使った包装パッケージの商品が多いように感じます。
以上をふまえて、食品の場合ですと、奇抜なパッケージで目立って売れることを目標とするよりも、なじみ深いパッケージで実際に食べてもらい、リピートしてくれるようなファンの増加を目指す方が良いのかもしれません。
まとめ
この記事では、色彩がもつ心理効果と、包装パッケージのカラーがもつ購買意欲に対するインパクトについて解説してきました。
- パッケージに対する印象が商品イメージや味に影響している
- 食品で「なじみ深さ」「高級感」を感じさせるパッケージは売上UPが期待できる
- 食品で「奇抜さ」の商品イメージは基本的に負の影響がある
もちろん商品のジャンルごとに色のイメージは違います。商品ジャンルごとに適したパッケージカラーが気になる方は一度、第一包装資材までご相談ください。プロが的確なアドバイスをいたします。
第一包装資材は、これまで数多くのパッケージデザインをご提案してまいりました。農産物や水産品はもちろん、お菓子をはじめとする加工食品のデザインも得意としています。
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