商品の包装に使われる商品パッケージ。みなさんは、「色」について意識したことがありますか?
実は、色彩が私たちに及ぼす影響は大きく、どの色を使うかによって売上が全然違ったものになってきます。
適した色を使うことができれば「なんか良いかも」「手に取ってみよう」と思ってもらえる可能性が高まります。
- 売ろうと思っている商品の包装パッケージの色について悩んでいる
- 色が与える印象について知っておきたい
- 実際にパッケージに使われている色が気になる
このように思っている方に向けて、包装パッケージの色彩が及ぼす心理効果についてまとめてみました。
色を上手に扱えるようになることで、顧客のターゲティングやブランディングにもつなげることができます。
パッケージで色が重要な理由
色彩心理は、マーケティング戦略において大きく活用されています。色は視覚に訴え、見た人に瞬時に印象を植え付けます。そのため、色彩心理の効果を活用することで、ブランディングやターゲティングがより上手くいくでしょう。
例えば、ウェブサイトのデザイン。どんな色を使っているのかによって、顧客に感じ取ってもらう自社のイメージが変わってきます。
病院やクリニックのホームページを覗いてみると「白が多く使われているな」と思いませんか?
これは「白色」がもたらす清潔・誠実のイメージを利用したいと、病院側が考えているためです。色彩心理が活用されている一つの例ということができそうです。
また、商品そのものの場合だと、商品自体の色を変えることは難しいですが、商品パッケージの色は自由に選ぶことができます。
色彩心理にもとづいて、適切な色を選んで商品パッケージを使うことで、顧客に対して商品イメージがより伝わりやすくなります。
色彩と組み合わせることによって、顧客が商品を見た際に、どんな商品なのかを具体的にイメージすることが可能になります。
主な色彩心理効果まとめ
先ほども紹介した通り、『色』が及ぼす影響はとても大きいです。モノ・サービスを売りたいときには、より慎重に『色選び』していく必要があるでしょう。
ここでは、色がもたらすイメージや効果について紹介します。
膨張・収縮色
同じ大きさなのに大きく見える色を膨張色、小さく見える色を収縮色といいます。大きく見える膨張色は迫ってくるように、小さく見える収縮色は遠くにあるように感じます。
Tシャツの場合、自分を大きく見せたい場合だと『白色』、痩せていてすっきり見せたい場合だと『黒色』のものを着てみるといいかもしれません。
寒・暖色
寒さや冷たさを感じさせる色を「寒色」、暖かさを感じさせる色を「暖色」といいます。
寒色は主に、青、青緑、青紫などが該当し、暖色は、赤、橙、黄色などが該当します。
また、どちらでもない黄緑、緑、紫などを中性色といいます。
- 寒色〜青、青緑、青紫
- 暖色〜赤、橙、黄色
- 中世色〜黄緑、緑、紫
やわらかい・かたい色
暖色系で明度が高く(=白に近い)彩度が低い色(=くすんだ色味)は、柔らかく見えます。
対して、寒色系で明度が低く(=黒に近い)、彩度が高い色(=はっきりとした色味)は、堅く見えます。
可愛く、親近感があるように見せたいなら暖色系、賢く、真面目クールに見せたいのなら寒色系を選ぶようにしましょう。
軽い・重い色
明度が高い明るい色は軽く感じ、明度が低い暗い色は重たく感じます。
最も軽い色は白で、最も重い色は黒になります。
興奮・沈静色
赤やオレンジなどの暖色系で、色味が強い色は興奮感を与える効果があります。一方で寒色系で色味が弱い色は、心理的に落ち着かせる効果があります。
実際にパッケージに使われている色と狙いの効果
赤色
情熱や愛、華やかさを感じさせる赤。赤をパッケージに使うことで消費者に行動を起こさせやすくなります。
青色
青は落ち着かせてくれるような色です。クールな印象も与えることができるので、ブランディングを意識したいなら青色を使ってみると良いかもしれません。
企業のロゴなど、さまざまなアイコンでも活用されているカラーでもあります。
茶色
茶色は自然を感じさせる色として、オーガニック食品を中心にさまざまな食品で使われています。
安定感や温もりを感じさせる効果があり、どこか「これは良いモノかも」と思ってもらえる可能性が高まるでしょう。
白色
白は清潔感、広さ、新しさを感じさせる色です。白は清潔、クリーンな印象を与えたいパッケージに使われています。
マスクやガーゼなど、衛生用品のほとんどに白色が採用されているのは『清潔感』を感じさせるためです。また、汚れがわかりやすいという理由も考えられます。
黒色
黒は強さや権威性を示すのにぴったりのカラー。収縮色であるため、周囲を引き締める効果があり、より際立ちます。
『手軽に高級感』を演出できる色として、大人気です。
金色
金は豪華、高級、リッチな印象を与える色です。商品のパッケージを高級または特別なものと感じさせる効果があり、日本だと年末年始に特に人気のカラーです。
銀色
銀は都会的で先進的な印象を感じさせる色です。食品の保存パックなどに多用されるカラーで、日頃からよくみる方も多いと思います。
他の色との協調性の高い色であるため、意外にも目立ちにくくなる傾向があります。
まとめ
色の使い方ひとつで、売上げを大きく左右するといっても過言ではありません。
私たち第一包装資材株式会社は、これまで数多くのパッケージデザインを手掛けてまいりました。色の工夫はもちろんのこと、他にも売上げアップに必要な(消費者に手にとってもらうために必要な)ポイントを意識しながら、最適なパッケージデザインをご提案しています。
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