パッケージデザインに備わる2つの役割。それは「宣伝」と「ブランド」です。
宣伝(チラシ)効果とは、店頭で見て買ってみたくなるような役割のこと。一方でブランド効果とは、その名の通り商品が消費者の印象に残り、記憶に結びつくような役割のこと。
どちらも重要な要素ですが、実際は、両方を叶えるのはそう簡単ではありません。そこで本記事では、宣伝効果とブランド効果、どちらを優先すべきなのかを解説いたします。
パッケージデザインの役割が変化する過程について知っておくことで、より長期的な商品のサイクルを描けるようになりますよ。
パッケージの宣伝(チラシ)効果とは
「業界最安値!」「期間限定で198円均一!」など、商品やサービスのポイントを、声をあげてしっかり相手に伝え、行動に移してもらうこと。これを宣伝(チラシ)効果といい、パッケージデザインで応用されています。
パッケージはメッセージを伝えることで、棚に並ぶ数多くの商品のなか、振り向いてもらい、消費者に手に取ってもらうという役割を担っているのです。上の画像の例であれば、「ゴキブリがいなくなる!」「大型容器で効く!」など、機能面に訴求した表現が多い印象がありますね。
パッケージのブランド効果とは
パッケージにはブランド的な役割もあります。パッケージデザインは、消費者の記憶に残る大切なブランド資産。強いブランドは顧客の頭の中に明確なメッセージとイメージを定着させ、信頼を深めることで、長期的な関係に基づく売上や利益をもたらします。
ロングセラー商品になるほどその資産は大きく、その資産の中でもパッケージデザインが占める割合は膨大です。
例えば、赤いパックと黄色い棒状の集まりを見るだけで、世界中の人が「あれ、マクドナルドのポテトかな?」と感じることでしょう。
それは、パッケージデザインが、実際に触れるという特性と接触頻度が高いという特性を持っているから。長く使っているパッケージを見るだけで、その商品のイメージや広告、思い出などが浮かんできます。
これがパッケージデザインのブランド効果です。
ブランド効果におけるポイントは、色の使い方。パッケージに使う色はブランドイメージの形成に大きく作用するので、慎重に選びましょう。
宣伝からブランドにパッケージデザインの役割をシフトさせていくのがコツ
新商品のスタートは宣伝効果を優先するのがベターです。というのも、まずは消費者の目にとまり、実際に手に取ってもらう必要があるためです。
そして第二段階がブランド効果です。徐々に売れてくるに従って、ブランド的な役割が重要になります。発売時から時間をかけて、宣伝(チラシ的)効果からブランド的役割へと、パッケージデザインの役割は変わっていくのです。
このようにロングセラーブランドのパッケージの多くは、数年サイクルのデザインリニューアルを通じて、パッケージデザインを宣伝からブランドへと進化させていきます。
ただし、デザインをほとんど変更することなくロングセラー商品となった事例もあります。
パッケージデザインは奥が深いですね。
まとめ
パッケージデザインの「宣伝効果」と「ブランド効果」はどちらも重要です。
まずは宣伝を狙ったチラシ的なパッケージで消費者に手に取ってもらうことを狙い、売れるようになった後に、記憶に結びつくようなブランドイメージの形成を図っていくパッケージを作成していきましょう。
私たち第一包装資材は、これまでさまざまなパッケージデザインを提案してまいりました。
下の画像はその一例です。機能面とブランド面のバランスを意識し、長期的な売上も期待しています。
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