コロナ禍による巣篭もり需要や、食品ロス削減の流れをうけ、冷凍食品の市場は拡大を続けています。ほとんどの冷凍食品に使われているプラスチックのパッケージは、消費者のニーズの変化に応えながら、大きな進化を続けてきました。
本記事では、そんな冷凍食品のパッケージに求められる機能やパッケージに使われる素材をご紹介します。
冷凍食品のパッケージに求められる機能
冷凍食品は低温で長時間保存されるため、多くの機能が必要です。ここでは、冷凍食品のパッケージに求められる機能をご紹介します。
- 耐寒性
- 耐熱性
- 耐水性
- 密封性
- 強度・衝撃耐性
- 印刷適正
- 軽さ
耐寒性
冷凍食品は、冷凍庫で長期間保存することになるため、パッケージは寒さに強いものである必要があります。
また、冷凍する食品によって適切な温度は異なるため、パッケージに使用する素材は、保管する温度に適したものを選ぶようにしましょう。
耐熱性
近年の冷凍食品は、パッケージから取り出すことなく、そのまま電子レンジで温められるものが多いです。このような商品の場合、熱しても溶けない素材を取り入れる必要があります。
耐水性
食品のパッケージには、共通して耐水性が求められます。特に冷凍食品は霜や氷にさらされるため、パッケージの内外ともに水を弾く素材である必要があります。
密封性
冷凍食品を衛生的に保つためには、外部から異物が混入しないようにきちんと密封しておく必要があります。
外気や水分を遮断することで、不本意な解凍を避けることもできます。
強度・衝撃耐性
冷凍食品は流通経路において、強い圧力を受ける可能性が高いです。重ねて積載・陳列することが多い冷凍食品は、その圧力を受けても破裂しない強度のパッケージで守られている必要があります。
印刷適正
冷凍食品のパッケージには商品名やロゴ、調理方法など、基本的な情報を盛り込む必要があります。そのため、パッケージは印刷しやすく、インクが落ちにくい素材であることが求められます。
軽さ
冷凍食品のパッケージには軽さも求められます。パッケージが軽いとお客さんが手に取って持ち運びしやすいだけでなく、輸送コストも安く抑えることが可能になります。
冷凍食品のパッケージに使われる資材の種類
冷凍食品の包装に使われる代表的な素材は以下のものがあげられます。どれもプラスチック製のもので似ていますが、特性に違いがあります。
例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)は安価で高耐久ですが、5°C以下の状況になると衝撃値が急速に低下し、割れやすくなってしまいます。このような素材は他の素材と混ぜて使われることも多くあります。
PS(ポリスチレン)は透明性や防水性に優れる一方、耐熱温度が80℃前後で電子レンジでの加熱に適しません。
このように、素材の特性を正しく理解して、冷凍する食品の特徴に合わせて活用していくことが重要です。
- PS(ポリスチレン)
- PP(ポリプロピレン)
- PSP(発砲ポリスチレン)
- PVC(ポリ塩化ビニル)
- PET(ポリエチレンテレフタレート)
- PE(ポリエチレン)
- OPP(2軸延伸ポリプロピレン)など
まとめ
この記事では、冷凍食品のパッケージに求められる機能を解説するとともに、パッケージに使われる素材をご紹介しました。
需要が伸び続ける冷凍食品ですが、中身の食品や用途に適した素材を使ったパッケージを使い、無駄な食品ロスやゴミの排出を抑えていくことが重要です。
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