野菜やお菓子、洋服を入れる袋、CDケース、ラミネートなど、生活のあらゆる場面で包装資材として使われるビニール。
ビニールと一言でいっても4つの種類が存在しており、用途によって使い方が異なります。
本記事では、これまで様々な包装資材を作り出してきた株式会社 第一包装資材が「ビニールの種類や用途」について解説します。
ビニールの包装資材を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
包装資材としてのビニールの種類
包装資材としてのビニールの種類には以下の5種類あります。
- ポリエチレン(PE)
- インフレーションポリプロピレン(PP)
- 二軸延伸ポリプロピレン(OPP)
- 無延伸ポリプロピレン(CPP)
では、それぞれのどのような特徴があるのか、主な用途を解説していきます。
1. 日常で馴染みが深い「ポリエチレン(PE)」
普段よく使われているポリエチレンには、柔軟性が高く加工しやすいLDPEと耐久性の高いHDPEの2種類があります。
高圧法低密度ポリエチレン ( LDPE )
一般的に最もよく利用されており、私たちが「ポリ袋」と呼んでいる素材です。手触りがよくてしなやかで、しわになりにくいのが特徴です。透明なプラスチックフィルムの中では比較的安価で、多くのシーンで活躍しています。
主な用途
- 食品入、チャック袋、ゴミ袋、米袋、ファッションバッグ
中低圧法高密度ポリエチレン(HDPE)
不透明でシャカシャカとした肌触りが特徴の素材です。伸びにくく、硬くて頑丈で、スーパーの野菜売り場などでレジ袋としてよく使われています。喫茶店で出されるおしぼりの包装の素材でもあり、破るとパチンと音が鳴るのが特徴です。
主な用途
- レジ袋、雑貨、内包緩衝材(プチプチ)、衛生手袋
2. 頑丈な素材「インフレーションポリプロピレン(PP)」
コシが強く、硬い素材です。すこし光沢があり、フィルム表面が滑りやすいという特徴があります。
主な用途
- コップ、DVDケース、食品容器、アパレル製品
3. 透明性がある「二軸延伸ポリプロピレン(OPP)」
一般的なフィルムの中では最も透明度が良く、光沢があり、パリパリとした質感でコシがあるのが特徴です。伸びにくい一方でしわになりやすく、一度折り目がつくとなかなか消えません。
防湿性・耐水性・透明性が高く、印刷もしやすいため、お菓子などの食品、日用雑貨、衣料品など様々な袋に利用されています。
主な用途
- パンフレット包装、陳列食品包装、アパレル製品、野菜・果物の包装
4. のびやすい「無延伸ポリプロピレン(CPP)」
OPPがポリプロピレンを二軸に延伸しているのに対し、CPPは無延伸なので引っ張ると伸びる性質があります。触るとなめらかで柔らかい感触で、高温レトルト用途ではほとんどがこの素材が用いられています。
透明性は高いですが、厚みが増すと曇るような特徴があります。
主な用途
- ラミネートの接着・補強、店頭陳列商品の包装
5. 耐久性がある「ポリ塩化ビニル(PVC)」
引裂強度が大きく、強靭なフィルムです。耐久性に優れているだけでなく、柔軟性があって加工しやすいため工業製品や医療用機材などにも使われています。
また、温度の影響を受けやすく、暖かいところでは柔軟に、涼しいところでは硬くなりがちです。
主な用途
- デスクマット、農業用ビニールハウス、水道管パイプ、文房具雑貨
まとめ
この記事では、「包装資材としてのビニール」の種類や違いについて解説しました。どのビニールを用いるのかによって梱包する商品がどう映るのか、どれくらい保存できるのかが変わります。費用対効果を考えながら、商品に適したものを見つけてみてくださいね。
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