若手農家の間で流行っている野菜のネット販売って、出品料や送料など、いろいろと費用がかかりそうだけど結局儲かるの?
野菜や果物をネット販売する際にかかる費用は、プラットフォームの利用に関わる費用・作物の発送に関わる費用・その他費用の3つに分けられます。
本記事では、これらの野菜のネット販売に関わる費用を詳しく解説します。
使うサイトやプラットフォームによって費用が異なるため、どれぐらいの規模で行おうとしているのか、予算はいくらぐらいか確認しながら、ご自身にあったものを見つけてみてくださいね。
プラットフォームの利用に関わる費用
野菜や果物をネット上で販売するには、ネットショップやECサイトなどのプラットフォームを利用しなければなりません。
商品をプラットフォーム上で取引するということは、当然そのプラットフォームの運営者に手数料を支払わなければなりません。
その手数料は以下のように分類されます。
- 初期費用
- 月額費用
- 販売手数料
- 決済手数料(クレジットカード手数料)
初期費用
ネットショップの開設や登録にかかる費用です。楽天の例だとスタンダードプランで60,000円ほど。さらに、月額出店料50,000円を半年ですので300,000円を追加で支払わなければいけません。
また、ショッピングサイトが作れるサービスを利用する場合、初期費用が0円のもの(BASE、STORES、Shopify)から、3,000円のもの(カラーミー)、数万円するものまで、幅広いタイプのものがあります。
- 楽天・・・60,000円(追加で月額出店料50,000円を半年分で300,000円)
- BASE・・・無料
- STORES・・・無料
- Shopify ・・・無料
- カラーミー・・・3,000円
月額費用
毎月の出店の維持にかかる費用のことです。
月額出店料、月額システム利用料としても表されます。
- 楽天(スタンダードプラン)・・・50,000円
- amazon・・・4,900円
- Yahoo!ショッピング・・・無料
- Shopify(スタンダードプラン)・・・約10,000円
- カラーミー・・・3,300円
- BASE・・・基本無料
販売手数料
商品が売れたタイミングで数%かかる手数料のことです。
メルカリやヤフオクなどは他の費用が無料となっているため、販売手数料が主な収入源となっています。
- ショップサーブ・・・34円
- カラーミー・・・0円
- BASE・・・3%
- メルカリ・・・10%
決済手数料(クレジットカード)
ネットショッピングは、クレジットカードなどの外部の決済手段を用いる場合がほとんど。出店側はお客さんがクレジットカード等を使えるようにするために、カード会社との提携が必要です。
一般的にはクレジットカードで決済されるごとに、その数%が決済手数料として売上から差し引かれます。
- 楽天ポイントの場合・・・1%
- カラーミー・・・4〜5%
- Shopify・・・3.3%(国内カード) or 3.85%(海外カード)
- BASE・・・3.6%+40円
- STORES・・・5%
プラットフォーム費用比較表
代表的な4つのプラットフォームを比較してみました。こうしてみると、カラーミーやBASEなどのネットショップ開設サービスの価格が安く、始めやすいことがわかります。
楽天市場などは多くの人に見てもらいやすく、大量出品が可能という特徴がありますが、料金が高めです。
ご自身の規模や望む売り上げと照らし合わせながら、適切なサービスを探されてみてくださいね。
楽天(スタンダードプラン) | カラーミー | Shopify (スタンダードプラン) | BASE | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 60,000円 | 3,000円 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 50,000円 | 3,300円 | 約10,000円 | 基本無料 |
販売手数料 | 売上高の2.0〜4.0% | 無料 | 無料 | 3% |
決済手数料 | 1%(楽天ポイントの場合) | 4〜5% | 3.3%(国内カード) 3.85%(海外カード) | 3.6%+40円 |
作物の発送に関わる費用
ネット上で商品が売れたら、今度はその商品をお客さんの手元まで届けなければなりません。
そこで必要になってくるのが、商品の「梱包」「発送」という作業。梱包のための資材や発送そのものにも費用がかかるため、あらかじめお金を用意しておきましょう。
ただし、作物の発送に関しては売れた分だけ生じるコストとなるため、基本的に損となることはありません。
- 梱包資材の代金
- 送料
梱包資材の代金
商品となる作物を包む梱包資材にかかる費用です。梱包資材には商品を外傷から守り、品質・鮮度を維持するという大切な役割があり、欠かすことができません。
段ボールやビニール袋などが梱包資材にあたりますが、これらは単品で買うと単価が高くなるため、まとめ買いしておくことをおすすめします。
- 段ボール・・・160枚で5,000円
- OPP袋・・・300枚で1,500円
送料
商品をお客さんのもとへ届けるために必要な費用です。ネット販売は出品から発送までを行わなければいけないため、送料も自己負担である場合がほとんどです。(地域ごとに変動するため、お客さん負担にしている方もいらっしゃいます。)
野菜便や冷蔵便、冷凍便などを使うと鮮度を保ったまま届けることができるようになります。農家の方が運送会社と提携しておくと送料が安くなることもあるため、業者の方に声はかけておくようにしましょう。
その他費用
野菜・果物のネット販売において、プラットフォーム利用料と梱包発送に関する費用は外せません。
販売を促進するためにお金を支払うという方法があります。
販売促進費
楽天やYahoo!ネットショップでは、アフィリエイトなどを依頼して商品を広めてもらうことが可能です。企業のメディアや個人ブログ等に紹介してもらうことで売れやすくなる一方、売れるたびに固定の費用がかかります。
- 楽天スーパーアフィリエイト・・・アフィリエイト経由の売上の2.0%〜
- アフィリエイトパートナー・・・報酬原資の30%
野菜をネット販売する方法は4種類
野菜をネット販売する方法は以下の4つ。
- 自社ECサイト
- モール型ネットショップ
- オンライン型直売所
- フリマアプリ
自社で開設・管理を行うECサイト、Amazonや楽天などのモール型、食べチョクなどのオンライン型直売所、メルカリなどのフリマアプリなどがあり、それぞれの特徴があります。
こちらも合わせて確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、野菜のネット販売にかかる費用について解説しました。
- 初期費用
- 月額費用
- 販売手数料
- 決済手数料(クレジットカード手数料)
- 送料
- 販売促進費
どのサイトやサービスを活用するかによって売上・費用は大きく異なります。自社にあったサービスを見つけるためにも、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
お客さんと直接やりとりを行えるのがネット販売の強みです。積極的にコミュニケーションを取って、たくさんの人に気に入ってもらえるように工夫していきましょう。
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