野菜の鮮度をなるべく保って発送するには?
どの野菜で冷蔵便を使うべき?
梱包材はなにを使えばいいの?
ネットで野菜を販売する農家の方が増えている中、以上のようなお悩みも増えています。
そこで本記事では、野菜を梱包する方法や発送するときのポイントを解説します。
おいしい野菜をより新鮮な状態で届けるためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
梱包・発送の方法は野菜によって異なる
野菜を送るときに気をつけたいのが、発送の方法です。野菜はそのまま常温で発送しても大丈夫なものもありますが、一方で、冷蔵で送らなければ傷んでしまうものも存在します。
野菜も人間同様、呼吸をし、汗をかきます。温度や湿度が高く、野菜の呼吸量や蒸散量が大きくなると劣化が進んでしまいます。そのため、野菜の品目によっては配送の方法を変え、それぞれに適した梱包を施さなければならないのです。
ここでは、常温便でも送れる野菜とその梱包方法、冷蔵便で送った方が良い野菜とその梱包方法を紹介します。
常温でも送れる野菜
ニンジンやタマネギ、ジャガイモなどは普通の宅配便で送っても問題ありません。常温で保存できる野菜は常温のままで梱包し、ごく一般的な宅配便で配送できます。
ただし、気温が28°Cを超えるような夏場では、これらの野菜でも冷蔵便を使うのが良いでしょう。発送や梱包材のコストなどもありますが、野菜の劣化を抑えるには十分効果的です。
- 芋類・・・ジャガイモ・サツマイモ・サトイモ
- 根菜類・・・タマネギ・ゴボウ・ニンジン
- ネギ
- 白菜
- カボチャ
冷蔵で送った方がいい野菜
葉物野菜の多くは冷蔵で送った方が良いでしょう。これらの野菜は常温の状態だと呼吸量が増え、劣化が早まることで痛みやすくなってしまいます。
デリケートな野菜が多いことから、取り扱いや梱包の方法にも注意しなければなりません。
- 山菜類
- 枝豆
- トマト
- キュウリ
- ナス
- ブロッコリー
- カリフラワー
- 青菜・・・チンゲンサイ・小松菜・ホウレン草
梱包の方法と梱包材
野菜の発送方法は常温便(一般的な宅配便)と冷蔵便の2種類がありますが、それぞれ使うべき梱包材は異なります。ここでは、使うべき梱包材(外包装・緩衝材)と梱包の方法を解説します。
常温便での梱包の方法
一般的な宅配便での梱包は、野菜をビニール袋等に入れてから段ボールに詰めると良いでしょう。袋の中の蒸れを防止するためにも、袋は密封しているものではなく、隙間や穴が空いているものが望ましいです。
また、野菜の梱包においては、緩衝材(新聞紙を丸めたものや紙パッキン等)の活用が欠かせません。段ボールの底に緩衝材を敷き隙間の空間を埋めることで、段ボール内で野菜が動き傷むのを防止できます。
段ボールをテープでとめる前に、底だけではなく天井側にも緩衝材を詰めておくことが重要になります。
- 段ボール、穴あき袋、緩衝材、ガムテープを用意する
- 野菜を穴あき袋に入れる
- 段ボールの底に緩衝材を敷く
- 段ボールに袋に入れた野菜を入れる
- 野菜と段ボールの隙間を緩衝材で埋める
- 段ボールをガムテープで止める
冷蔵便での梱包の方法
野菜を冷蔵で送る時は、発泡スチロールの箱を使います。発泡スチロールの箱であれば、しっかりと封をすれば密閉されるため、袋に詰めずにそのまま入れても問題ありません。
緩衝材は常温便の場合と同様、野菜と箱の間を埋めるようにして使います。
- 発泡スチロールの箱、緩衝材を用意する
- 発泡スチロールの箱の底に緩衝材を敷く
- 発泡スチロールの箱に野菜を入れる
- 野菜と箱の隙間を緩衝材で埋める
- 箱の蓋を被せて封をする
梱包は丁寧であればOK
大手の業者さんや、個人の農家の方の間でも、過剰な包装をしているという話をよく伺います。農家名やイラストが描かれているカラフルできらびやかな段ボール。お客さんに「あらステキ」と喜んでもらえることでしょう。
確かに、見栄えのする段ボールやおしゃれなビニール袋は目を引くものがありますが、それには当然費用がかかります。梱包する作業にも時間というコストがかかります。
梱包などの出荷作業に時間をかけすぎてしまう前に、栽培に時間をさいた方が野菜の質を高めることができ、お客さんのリピートにも繋げることができるのではないでしょうか。
まずは最低限、自分にとってもお客さんにとっても無理のない範囲で、丁寧な梱包を心がけてみましょう。
まとめ
この記事では、野菜を梱包する方法や発送するときのポイントを解説しました。
野菜は温度や湿度によって劣化しやすい生鮮食品です。それぞれの品目にあった発送方法や梱包の仕方があるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
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