情報通信技術、Iot技術、AI、ロボット。なんだか農業とは縁の無さそうなものばかり。
これらのハイテクノロジーがスーツを着た人たちの仕事だとするなら、農業は土と向き合う超・アナログな作業だといえるでしょう。
たっぷり日に焼けて、汗水をたらして、毎日外で仕事をするのが農業だ――と多くの人が思うはず。
しかし今回ご紹介する「スマート農業」は、日に焼けることなく、涼しい空調のきいた室内で農作業をすることができる、新しい農業のスタイルです。
実際にオランダでは、スマート農業をフル活用し、気候や風土などの条件が他国よりも悪いというにもかかわらず、農業大国として躍進しています。
では一体、スマート農業とはどんな農業なのでしょうか。ヒントはテクノロジー。日本のこれからの農業を担う若手農家の方は、ぜひ読んでみてほしいと思います。何らかの課題を解決する大きなヒントを得られるかもしれません。
スマート農業とは?
ドローンによる種や農薬の散布、トラクターの自動運転、水田管理の遠隔操作、天候データをフィードバックした温室管理など……スマート農業とは、ロボットや情報技術を農業に応用し、人手不足でも効率的な作業と生産の拡大を実現する農業のことをいいます。
しばしば「アグリテック」とも呼ばれるスマート農業は、年齢や体力のハンデを克服し、誰でも品質を維持した農産物を生産することができます。
「身体に障がいを抱えている」という方にも、スマート農業はおすすめ。これまでムリだと思っていた多くのことが、テクノロジーで解決できちゃいます。
スマート農業の活用例
情報通信技術(ICT)によるデータ収集
土の状態、天候の予測、肥料の調整、作物の病害。熟練の農業者は、長年培った経験と勘で、さまざまなトラブルを乗り切ることができます。
しかし若手農家は、熟練者のようにはいきません。試行錯誤して農業の道を極めるというのは、もちろん農業ならではの醍醐味なのかもしれませんが、こうした農業の厳しさが、しばしば若手の参入を阻んでしまっているのも事実。
チャレンジ精神旺盛な若者が、もっと農業の世界に飛び込んでくれるように――スマート農業なら、熟練者の経験と勘にもとづく作業を数値化し、再現できるように体系化することができます。若手育成も後継も、いまよりもずっとスマートになることでしょう。
ドローンなどのロボット技術で生産効率化
人手不足は、農業にとって致命的な問題です。農家の高齢化と新規就農人口の伸び悩みが、ダブルパンチとなって日本の農業に打撃を与えています。
しかしドローンを使ったスマート農業なら、農家の高齢化と若手不足の2つを一挙に解決できるかもしれません。
種まきや農薬散布は、すべてドローンにおまかせ。カメラを搭載すれば、わざわざ外に出なくても、土や畑の状態をドローンで観察することができます。山間地域のような傾斜のきつい農地でもドローンならラクラク。
24時間365日の天候や気温の変化をデータとして蓄積
モノをインターネット化する「IoT技術」を駆使すれば、農場に設置したカメラを遠隔でパソコンにつなぐことで、貴重な天候データをリアルタイムで収集することができます。
この膨大なデータの中には、きっと熟練者の勘が当たる理由が見つかるはず。短期間でプロ農家さながらの的確な判断を下せるようになるかもしれませんね。
ハイテクノロジーな農業を支えるのは、人の感性に訴えるデザインです。
時代が変わり、農業の技術がどんどん発展していっても、デザインはこれまでもこれからも「感性」というアナログな部分がベースになっています。
第一包装資材は、農作物をより多くの人の手にとってもらえるよう、さまざまな観点からデザインをご提案してまいりました。
「売れない野菜」と「売れる野菜」には、実はパッケージデザインの面で大きな差があるのです。
もしも包装資材のデザインでお悩みなら、まずは一度、お住まいを問わず、第一包装資材にお問い合わせください。