「アグリテック」は、農業(アグリカルチャー)と技術(テクノロジー)が融合した新しい農業のカタチ。
農業従事者を悩ませるさまざまな問題を、インターネット・AI・ロボットなどを駆使して解決していく――それがアグリテックです。
では、実際にアグリテックにはどのような活用例があるのでしょうか。基本知識をふまえながらみていきましょう。
アグリテックの3つの特徴とは?
①熟練農業者の経験をフィードバック
農業は蓄積された技術の結晶ですが、文字情報では伝えきれない「経験」によって成果が大きく変わる繊細な世界でもあります。
これから新しく農業をはじめる若手にとって、「経験」の蓄積は大きなハードルになりえるかもしれません。そんなとき、これまで言語化できなかった熟練者の経験をデータとして情報化できたら、どんなに素晴らしいことでしょうか。
アグリテックなら、それは決して不可能ではないのです。「どうすれば作物が良く育つのか」という熟練者のハウツーをデータとして客観化することで、経験の浅い若手でも再現することができるようになります。
②農作業に伴う重労働を大幅に軽減
農作業は体が資本――という常識が覆るかもしれません。空から種や農薬を散布できるドローンや、自動で農作物の積み下ろしを行える作業ロボットがあれば、老若男女問わず、スピーディーで同質の作業効率を保つことができます。
「広い畑で農作業をしてみたいが、人手が足りないから自分にはムリ」と思っていた人たちにも夢とチャンスを拡げる。それがアグリテックの素晴らしい魅力です。
③生産量を増大させてスケールメリットを活かせる
低コストで生産性を向上させる。それはきっと、農業者なら誰でも望んでいるのではないでしょうか。
人手を増やせばお金が減る。作業量を増やせば、自由な時間を失う。永遠のテーマともいうべきこの問題を、アグリテックで解決しませんか。
定量的な作業をオートメーション化できる農業ロボットなら、従来の収穫量を軽々と上回ることができるはず。初期投資に見合ったはたらきをしてくれることでしょう。
アグリテックを実際に活用する3つの例
①植物工場のオートメーション化
天候に左右されることなく作物を安定供給する植物工場。「完全人工型」の栽培システムは、プログラムやAIを駆使するアグリテックと相性抜群です。品質を一斉管理できるため、体力に自信のない方や、他の仕事で忙しい農家レストラン経営者の方にもおすすめ。
懸念点は初期投資コストですが、近年では政府の資金面でのバックアップ体制が充実しているため、チャレンジしてみる価値は十分にあります。
②ドローンによる作業効率化
農業は“空”で仕事をする時代に? ドローンは、面積の大きい農地所有者にとってなくてはならないパートナーとなるのではないでしょうか。
低価化が著しくなっている近年のドローンは、誰でも手が届くようになりました。種まきや農薬散布はもちろん、カメラで広い農地を見てまわって、土や作物の状態をいつでもリアルタイムで観察できます。
③トラクターの無人運転化
トラクター作業を省略できれば、それだけ多くの時間を他のことに使うことができるようになるでしょう。アグリテックは、トラクターの無人運転化も可能とします。
それにより、これまでチャレンジしたくてもできなかった6次産業化ビジネスや、販路の拡大について戦略を練ることができるようになります。
最先端技術の中でも忘れてはならないのは「包装デザイン」
アグリテックで変えるのは、農作業の在り方。
一方で包装パッケージのデザインは、売り上げに変化をもたらします。
おいしい野菜を手にとってもらうには、パッケージデザインにも工夫を凝らさなければなりません。
「売れない野菜」と「売れる野菜」には、パッケージデザインの面で大きな差があります。
「売れない野菜」のパッケージデザインには、次の4つ。
- 農家の似顔絵が入っている
- 育て方のこだわりが袋の表面に長い文章で書かれている
- 自分で考えたロゴが目立っている
- やたらにカラフル
総じて、売れない野菜の典型パッケージデザインに共通しているのは、上記4つの情報をすべて詰め込んでしまい、肝心の野菜が見えにくい袋になってしまっているということ。
もしも包装資材のデザインでお悩みなら、まずは一度、お住まいを問わず、第一包装資材にお問い合わせください。
何を大切にしたパッケージを作るべきかベストな答えを一緒に考え、日々変化する需要の中、想像以上の喜びを体験していただけるようプロが提案をさせていただきます。