現在では当たり前のキーワードともなっているSDGs。環境問題に対する意識が高まる中、商品を包む「包装資材(パッケージ)」にも目が向けられています。
かつては業者だけが気にしていた包装資材ですが、今では多くの消費者が「リサイクルできるエコなパッケージを使用しているか」「この会社は社会問題に取り組んでいるか」ということを気にしています。
紙やビニールを使う包装資材は持続可能な環境問題に直結します。そのため、包装資材選びは慎重に行わなければなりません。
そこで本記事では、環境に優しい包装資材や、エコな包装資材の選び方についてご紹介していきます。
エコな包装資材の選び方・ポイントを4つ紹介
包装資材に使う材料はもちろん、その材料の使い方を意識することで廃棄物や二酸化炭素排出量を削減できます。
エコな包装資材の選び方やポイントを4つご紹介していきます。
①リサイクル可能な素材を優先して使う
リサイクルができる素材を使うことは、持続可能な社会づくりに欠かせません。リサイクルの技術も高まっており、以下の素材であれば、ほとんどが再利用されています。
なかでも段ボールはリサイクル率が95%以上と言われており、人や環境に優しい資材としてさまざまな場で活躍しています。
リサイクル可能な素材の例
- 段ボール
- PET(ポリエチレン・テレフタレート)
- HDPE(高密度ポリエチレン)
- LDPE(低密度ポリエチレン)
- PE(ポリエチレン)
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②材料が混合した包装資材は避ける
一般的に材料が混合した包装資材はリサイクルが難しく、コストがかかったり廃棄されてしまう運命にあります。
紙とプラスチックを混ぜた包装資材などを使用することはなるべく避けましょう。
③二次包装に使用される包装資材は再利用しづらい
パッキン、結束バンド、仕切りなど、二次包装に使用される包装資材はリサイクルが難しく、廃棄物が増えてしまう原因になります。
素材の加工回数を抑えることがポイントで、緩衝材であれば紙をくしゃくしゃに丸めるだけでも十分な効果を発揮します。
④農産物の包装は最低限に抑える
野菜や果物などの農産物に過度な包装は必要ありません。生鮮食品はスーパーで手に取ってから食べるまでの時間が短いため、包装パッケージはすぐに捨てられてしまいます。
野菜や果物の個包装パッケージに関しては、プリントで差をつけることをおすすめいたします。
第一包装資材が実際に手がけたデザイン
エコな包装資材を7つご紹介
エコな包装資材とはどんな資材なのでしょうか?
意外にも、日頃よく見かける包装資材はリサイクル率が高く、環境問題に根ざしたものがほとんど。
特別に優れた素材や高価な素材を使っているという訳ではないんです。特に高い意識やノウハウは求められませんが、軽く知っておくだけでもタメになるはずです。
ここでは、外包装と個包装、緩衝材に分けて7つのエコな包装資材をご紹介します。
外包装
①FSC®認証マーク付き段ボール
FSC認証製品が消費者の手に届くまでには、森林から最終製品になるまでの生産、加工、流通に関わるすべての組織が認証を受けなくてはなりません。また、FSC認証の審査・発行は、FSCではなくASIという認定機関から認定を受けた独立した第三者の認証機関が行います。
消費者は、FSCマークを目印に製品を選ぶことで、森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を選んで購入することができます。
引用元:https://jp.fsc.org/jp-ja/About_FSC
そのため、段ボールを選ぶ際にFSC®マークが付いているものを選ぶことは、森を大切にすることにつながります。
②紙製封筒
封筒の中でも、特に紙のクッションがついたタイプのものを紙製クッション封筒といいます。水に弱いという弱点はありますが、基本的な性能(緩衝性、耐久性)などは十分優れています。
処分の際に分別がいらないため、脱プラスチック包装資材として注目をあつめています。
個包装
③高圧法低密度ポリエチレン ( LDPE )
一般的に最もよく利用されており、私たちが「ポリ袋」と呼んでいる素材です。手触りがよくてしなやかで、しわになりにくいのが特徴です。透明なプラスチックフィルムの中では比較的安価で、多くのシーンで活躍しています。
主な用途
- 食品入、チャック袋、ゴミ袋、米袋、ファッションバッグ
④中低圧法高密度ポリエチレン(HDPE)
不透明でシャカシャカとした肌触りが特徴の素材です。伸びにくく、硬くて頑丈で、スーパーの野菜売り場などでレジ袋としてよく使われています。
主な用途
- レジ袋、雑貨、内包緩衝材(プチプチ)、衛生手袋
緩衝材
⑤クラフト紙
クラフト紙は再生紙を使用したものがほとんどで、環境に優しい緩衝材。同じ緩衝材の中でもコスト面で優れており、費用を安く抑えることができます。
タイプは2種類あり、カット済みのタイプのものと、より安価なロールタイプのものがあります。
⑥発泡緩衝材
繭のような見た目が特徴の緩衝材です。ダンボール箱と内容物の隙間を埋める役割があり、あらゆる衝撃に対して内容物を保護します。
主原料はコーンスターチで、焼却時に有毒ガスが出ない環境に優しいエコ素材です。
⑦紙パッキン
再生紙を使った紙製の緩衝材です。コストも安く、カラーバリエーションも豊富にあるので、手軽におしゃれなラッピングを再現することができます。
まとめ
この記事では、環境に優しい包装資材や、エコな包装資材の選び方をご紹介しました。生産者、発送業者としてできる取り組みは多いはずです。それほどコストがかかるものでもないので、ぜひ一度、包装資材の見直しを行ってみましょう。
また、私たち第一包装資材もSDGsに根ざした取り組みを行っています。こちらの記事も合わせて読んでみてください。
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