商品パッケージのデザイン案はできたけど、どこがどう良くて、どう悪いのかよくわからない……。デザインの評価基準・評価軸はないの?
プロであるデザイナーやデザイン会社に依頼する場合、何をどう指摘したら良いのかわからない、というのはよく起こりがちな問題です。
そこで、事前にパッケージデザインのどの点をどう評価していくのかをとり決めておくことをおすすめします。
この記事では、パッケージデザインを評価するための5つの評価軸について解説します。
評価基準を押さえておくことで、制作陣のスムーズな修正依頼や意思決定につながるはず。ぜひ参考に読んでみてくださいね。
事前に評価基準を設定するワケ
デザインの意思決定は評価基準があいまいになりやすく、誰でも好き勝手なことを言いがち。楽しく活発な議論にはなるかもしれませんが、ここで一つの問題が発生します。
それは、商品のターゲット層でもない上司が自分のセンスで決定してしまうということ。
多くの場合、上司が商品のターゲット層であることは少ないのが実態です。長い経験に裏付けられた決定ではありますが、メンバーの共通理解がなく、客観性に欠けたものになるでしょう。
上司の意見に流されてしまう、意見がごちゃごちゃしてまとまらない、といった事態を防止するためにも、パッケージデザインのどこをどう評価するのかあらかじめ決めておきましょう。
売れるパッケージデザイン「5つの評価軸」
パッケージデザインのどの点をどう評価するのかを明確にするためにも、5つの評価軸をもとにした「デザインの評価基準」を設けておくことをおすすめします。
1. 目立つかどうか
「目立つかどうか」は、とても大切なポイント。数多くある競合商品の中で、どれだけお客さんの記憶に残るのかを考えなければなりません。
例えばスーパーで手に取ってもらえなかったとしても、印象に残っていれば、次来た際に買ってもらえる可能性が高まります。
2. らしさが伝わるか
商品を選ぶとき、消費者は数多くの商品の中から選ばなければなりません。そのため、パッケージデザインの持つ全体の雰囲気で、その商品がどういう物なのかをざっくり推定しています。
ビール = ビール”らしい”パッケージデザイン
商品パッケージのデザインは、一目見て「この商品が何なのか」を消費者にわかってもらい、同時に期待を持ってもらうことが必要です。
パッケージデザインで表現したい3つの「らしさ」
- 会社らしさ
- カテゴリーらしさ
- ブランドらしさ
特に重要な「らしさ」は、「カテゴリーらしさ」。
3. コンセプトが伝わるか
商品の差別化のポイントが表現されていることはとても大切です。陳列棚をみて、どっちの商品を買うか迷っている消費者に最後の一押し。
商品のユニークな価値を短時間で伝えることができれば、「これだ」と納得して選んでもらえる可能性が上がります。
4. アイデンティティーがあるか
アイデンティティーは、ブランドイメージを作っていく上でとても大切な要素。パッケージデザインでもカラー・ロゴ・文字フォントなど、消費者の記憶に残るような工夫が必要です。
デザインの段階で「存在感を出したい部分」をあらかじめ決めておくことで、アイデンティティーを形成していくことが楽になります。
5. 経験価値が宿っているか
5つめの評価軸は、パッケージデザインに経験価値が宿っているかという点です。経験価値は、デザインの工夫によって、実際に使う人の思い出に残ることとも言い換えることができます。
常に消費者の近くにあるパッケージ。実は、経験価値をつくりだす機会にあふれています。開けやすい、捨てやすい、毎回違うイラストが面白いなど、さまざまな切り口から経験をつくりだすことができます。
現代ではSNSの普及によって、「面白いし便利だから」と共有してもらえる可能性も高く、ますます重要な要素として認められています。
評価基準の例
ここでは、5つの評価軸に沿った評価基準の例をいくつかご紹介します。
- ほろ苦いチョコレートらしい雰囲気が伝わってくるか
- 店頭の棚で目立ちそうか
- 差別化のポイント「オーガニック感」がよく伝わっているか
- 高級感が伝わってくるか
デザインを評価するキーワード
消費者がもつパッケージデザインのイメージは、次のキーワードにあげられます。
おいしそう、かわいい、シンプル、なつかしい(馴染み深い)、安心感がある、やさしい、季節感がある、健康感がある、効果を感じれる、高級感、色味が良い、新しい、ユニーク、洗練されている、爽やか、特徴がわかりやすい、目立つ、印象に残る、綺麗、美しい
まとめ
この記事では、パッケージデザインを評価するための5つの評価軸について解説しました。デザインの評価方法がよくわからないという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
パッケージデザインのポイント
- 客観的に意見をまとめやすくするためにも、事前に評価基準を決めておくべき
- 最低限目立たせる
- 商品がどういうものなのかを伝える
- 商品の差別化のポイントを表現する
- 色・ロゴ・フォントなど、どこでアイデンティティーを主張するのか決める
- 思い出に残るような経験価値を与える
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