農業・農村社会はよく「男の世界」とも言われています。確かに、女性で農業をおこなっている方は少ないですが、しっかりと活躍されている方も多くいらっしゃいます。

「女には難しい」と言われることも多い農業ですが、なぜ難しいと言われるのでしょうか？

本記事では、農業が女性にとって難しいと言われる理由を、口コミやアンケート等も参考にしながら、まとめてみました。

また、女性が農業を行うメリットや強みを発揮できる分野についてもご紹介しています。

ぜひ参考にして見てくださいね。

農業が女性に難しいと言われる理由

農業が女性に難しいと言われる理由は主に、以下の4つが挙げられます。

①力作業が多いから

農作業は力仕事が多く、男性よりも力の弱い女性は苦労します。土を耕して運んだり、米を収穫して運んだりと、重いものを運ぶ作業があり、体力的に大変なことも多いです。

女性農家の方は、「身体差あるから、思ったほど動けないかもよ？」と、心配や確認の意味を込めて聞かれることも多いそうです。

②トイレが不便だから

家から離れた場所に田んぼや畑がある場合、女性農家のトイレ事情は大変です。作業中にトイレに行きたくなったとき、男性の場合は最悪茂みでする、ということもありますが、女性にはそれができません。

家やコンビニ、公衆トイレなど、用を足せそうなスポットを事前に探しておくことは重要になります。

③安全の保証がないから

研修生や雇われ農家の場合、寮や家に住み込みで働くこともあると思います。そんなとき、男性と同じ場所に泊まるのは大丈夫かな？と心配する方も少なくありませせん。

経営者としても同じ屋根の下に泊まらせるのは危険かな？と考えて、女性を採用しないこともあるようです。

④子どもがいると世話などで忙しいから

結婚していて家族がいる場合、家庭にも気を配りながら農作業をしなくてはなりません。子どもが小さい間は目を離すことが難しいですし、旦那さんにも頼みづらいと思います。

「子ども産んだらどうするの？」

「もし結婚出産などで農業をやめるとしたら、給付金を返せるの？」

といった質問を地元農家の方やJAの方にされることも多いです。彼らに納得してもらうためにも、ライフプランを考え、しっかり説明できる必要がありそうです。

以上の4点が、女性にとって農業を難しくさせる理由であると言えます。

女性が農業をおこなうメリット・強み

確かに、農業は女性にとって難しく、大変な仕事かもしれません。しかし反対に、女性の方が男性よりも向いている点があります。

ここでは、農業において女性が発揮できる強みやメリットをご紹介します。

①丁寧さが求められる細かい作業が得意

女性は男性よりも手先が器用だと言われています。収穫した野菜をパックに入れるなどの作業は女性の方が早く、正確にできてしまうことが多いそうです。

②アイデア力がある

収穫した野菜をどう加工するか、どう販売するかなどを考えるアイデア力は女性の方が優れているとも言われています。

主婦の方や若い女性の方は特に、普段の買い物の中で、消費者目線でヒントを得ています。

「こんなジャムがあったら面白そう！」

「こんな食品があったら、自分だったら嬉しい！」

このようなアイデアを日々の暮らしから得ることで、より良い商品の開発や品質の向上に務めることができるのです。

③SNS等を活用した情報発信が得意

農業に従事している女性は、男性と比べて若い方が多いです。そのため、ITツールに対しても抵抗感が少なく、うまく活用されている方が多い印象です。

最近ではSNSを活用したファンマーケティングや、農家と消費者を直接つなぐ「直売所プラットフォーム」を活用されて、成功されている方もたくさんいらっしゃいます。

④パッケージなどのデザインが上手

女性には、デザインが上手な方が多く、野菜を包むパッケージのデザインを自分で作ってしまう方も多いようです。

実際にパッケージをリニューアルすることで見栄えが良くなり、売上が大幅にアップしたケースも多く見られます。

まとめ

この記事では、農業が女性に難しいと言われる理由、反対に女性が農業を行うメリットなどをご紹介しました。確かに、体力面や生活面で困難を感じることも少なくありませんが、女性だからこそ活躍できる分野もたくさんあることがわかります。

男だから、女だからと考えるのではなく、ご自身の得意不得意を考えながら、強みを発揮できる分野を探してみてくださいね。

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