布・ガラス・看板に適した印刷方法はありますか?
シルク印刷は、布やガラスにも印刷でき、耐久性に優れた印刷方法です
シルク印刷は、どのような印刷方法なのでしょうか。また、オフセット印刷やグラビア印刷との違いはどこにあるのでしょうか。
本記事では、シルク印刷の特徴やメリット・デメリット、他の印刷方法との違いを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
シルク印刷とは
シルク印刷とは、スクリーンと呼ばれる版の上からインキを押し付け、直接刷り込む方法です。単色で広範囲に印刷したい場合に適しており、別名「シルクスクリーン印刷」とも呼ばれています。
シルク印刷は大規模な機械や特殊なインキも必要ないため、個人でも簡単に始めることができます。簡易的なものであれば5,000円程度で印刷キットを揃えることができ、グッズや服の印刷など、幅広い場面で活用されています。
- 紙
- 布
- 陶磁器
- ガラス
- 看板
- 電子製品
印刷の仕組み
印刷したい文字やロゴからスクリーンを作成し、印刷したい箇所に版をセットします。版にインキをのせてスキージを押し込みながらスライドさせることで転写され、デザインが印刷されます。
その後、焼付釜等でしっかりと乾燥させることでインキが定着します。
印刷に使うスクリーンには化学繊維の糸で織られた布が用いられており、印刷したいデザインに沿ってインキが通ります。スクリーンの素材にはもともと絹(シルク)を用いていたことから、シルク印刷とも呼ばれています。
シルク印刷のメリット3つ
シルク印刷には以下の3つのメリットがあります。
①低コストで大量生産できる
シルク印刷は、ロット数が多いほど1枚あたりのコストが安くなります。シルク印刷はあらかじめスクリーンを作る必要がありますが、ロット数が多ければ、同じスクリーンを使って複数回印刷できるため、その分の初期コストが抑えられます。
②耐久性に優れる
シルク印刷で使われるインキは耐久性に優れています。これはインキを厚く塗り、その後に熱で乾燥させて製品に定着させているためです。
熱でしっかりと定着させたインキは色褪せしにくく、簡単にははがれません。衣類に印刷しても数回の洗濯では剥がれることもなく、安心しておしゃれを楽しむことができます。
③幅広い素材に印刷できる
シルク印刷は、さまざまなものに印刷することができます。紙・布・陶磁器・ガラス・看板・電子製品など、幅広い素材に対して印刷できます。
一般には難しい金属の素材に対しても印刷が可能で、玄関用表札の印刷等にも用いられています。
シルク印刷のデメリット2つ
シルク印刷には以下の2つのデメリットがあります。
①小ロット・多色の印刷だと割高になる
シルク印刷は、印刷するほどコストが割安になる方法ですが、小ロットの場合は割高になってしまいます。また、色数が多いと、その分のスクリーンも用意しなければならないため、コストが多くかかってしまいます。
②印刷に時間がかかる
シルク印刷では、スクリーンの制作の時間に加えて、乾燥させる時間が必要です。他の印刷方法と比べても時間がかかってしまうため、納期に余裕をもたせる必要があります。
【比較表】シルク印刷と他の印刷方法との違い
シルク印刷と他の印刷方法にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、他の印刷方法との違いについて解説します。
印刷方法 | 品質 | コスト | 納期の早さ | おすすめロット数 |
---|---|---|---|---|
シルク印刷 | ◯ | ◯ | △ | 小〜大 |
フレキソ印刷 | △ | ◯ | ◯ | 中 |
オフセット印刷 | ◯ | ◯ | △ | 大 |
グラビア印刷 | ◎ | ◯ | ◯ | 中〜大 |
オンデマンド印刷 | ◯ | ◯ | ◎ | 小 |
シルク印刷とオフセット印刷の違い
オフセット印刷は平版印刷とも言われ、もっとも使われている印刷方法です。スピーディーかつ綺麗な印刷ができ、新聞や雑誌、書籍などの出版物やパンフレット、チラシ、ポスターなどの印刷で用いられています。
シルク印刷とオフセット印刷の大きな違いは「デザイン性」です。オフセット印刷では細かいデザインの表現が可能ですが、シルク印刷ではシンプルなデザインでなければ印刷は難しいでしょう。
オフセット印刷についてはこちらの記事もおすすめです。
まとめ
この記事では、シルク印刷の特徴やメリット・デメリット、他の印刷方法との違いを解説しました。ポイントは以下の通りとなっています。
- 布や陶磁器、ガラスや金属にも印刷できる
- 耐久性に優れている
- コストも安い
- スクリーンの作成や印刷後の乾燥に時間がかかる
- 複雑なデザインの表現は難しい
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